施工管理の仕事をしていると、どうしても避けられないのが「残業の多さ」です。
僕自身、少ない月で35時間、多い月では90時間に達することもあります。
なぜここまで残業が増えるのか。
「人手不足だから」「現場が忙しいから」だけでは説明できません。
この記事では、施工管理歴4年目の僕が、
現場のリアルな経験をもとに“残業が多くなる本当の理由”をわかりやすく解説します。
施工管理の残業が多い理由は「構造的な問題」が大きい
施工管理の残業は、個人の努力ではどうにもならない“仕組み”が背景にあります。
① 工程が遅れると全てのしわ寄せが施工管理に来る
工程が1日遅れると、以下の作業が一気に増えます。
- 各業者への再調整
- 工程表の修正
- 材料手配の変更
- 書類の作り直し
基本竣工日が決まっておりそこを目指して作業後完遂させるには作業を詰め込んで
少しでも早く遅れを取り戻すことが必要となります。
その遅れを吸収する役割が施工管理に集中するため、残業が増えやすいです。
② 職人さんの作業時間に合わせる必要がある
施工管理は「職人さんが動いている時間=現場にいる時間」です。
- 朝は早い(7:30〜8:00集合)
- 夜は遅い(基本17時までだがその日のノルマがある場合は職人さんが帰るまで待つ)
- その後に書類仕事が始まる
結果として、“現場+事務”の二重労働になりがちです。
③ 書類作成・写真整理が“勤務後”に回りがち
現場作業中はなかなかPC作業ができません。
- 写真整理
- 日報・週報
- 工程表の更新
- 安全書類の作成
- 材料の拾い、発注
- 図面の修正
日中は打ち合わせが入っていたり、現場でのトラブル対応にまわることが多く
これらは夕方以降にまとめて処理するため、残業が増えます。
④ 打ち合わせ・調整業務が多すぎる
施工管理は「調整の仕事」と言っても過言ではありません
他設備、建築、協力業者など
関係者が多く、1日で複数の打ち合わせが入ることも珍しくありません。
⑤ トラブル対応は予測不能で時間を奪う
現場は“予定通りに進まない”のが当たり前です。
- 作業によっては雨天による作業の中止
- 材料遅れ
- 施工ミス
- 職人さんの欠勤
これらが起きると、残業でリカバリーするしかありません。
⑥ 人員不足で1人あたりの負担が重い
若手が少なく、ベテランも不足している現場が多いです。
- 1人で複数の業務を担当
- 分担できない
- 属人化しやすい
また、上記にプラスして上司や建築、職人さんからお願いをされることも多くあるため
結果として、1人あたりの残業時間が増えます。
現場の種類によって残業時間は大きく変わる
現場の規模や種類によって、残業の傾向は大きく変わります。
高層ビル・大型現場は残業が増えやすい
- 工程が複雑
- 関係者が多い
- トラブルも起きやすい
下請けは元請けより拘束時間が長くなりがち
- 元請けの指示待ちが発生
- 書類作成も多い
施工管理の残業が減らない理由
残業が“構造的に減らない”理由もあります。
属人化しやすく、仕事を分担しにくい
- 「あの人しか分からない」業務が多い
- 引き継ぎが難しい
社内で毎日打ち合わせをしていても共有しきれない情報も多く
よくあるのがあの人には伝えたんだけど、、といった感じで話が伝わっておらず
作業が止まることも少なくありません。
現場の「当たり前」が変わりにくい
- 昔からの慣習が残っている
- 効率化の文化が浸透しにくい
効率化ツールが浸透していない
- 写真整理アプリ
- クラウド管理
- チャットツール
現場によっては、まだまだ紙文化が根強いです。
僕が実際にやっている“残業を減らす工夫”
ここからは、僕自身が実践して効果があった方法です。
朝の段取りを徹底して「後回し」を減らす
- 朝の30分で1日の流れが決まる
- 職人さんとの共有を丁寧に
→その日の作業内容、材料の場所、材料搬入の時間は必ず朝職人さんと確認します
写真整理はスマホアプリで即処理
- 現場中に整理しておくと夜が楽になる
→現場ごとに写真整理に使うアプリが決まっているのでそのアプリを開いて
写真を撮った場所がずめんでわかるようにする。よくあるのが普通のカメラ機能で
撮影してあとからどこの写真かわからなくなるのでこれは徹底することをお勧めします。
優先順位を決めて“やらない仕事”を作る
- 全部やろうとすると終わらない
- 部下がいればできそうな業務は振る
- 緊急度と重要度で判断する
まとめ|施工管理の残業は「工夫」で減らすこともできる
施工管理の残業は、個人の努力だけではどうにもならない“構造的な問題”が大きいです。
ただし、工夫次第で負担を減らすことはできます。
現場の状況に合わせて、少しずつ改善していきましょう。



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