構成案現場で働いてわかった、施工管理の離職率が高い理由

施工管理のリアル

導入

施工管理は「離職率が高い」とよく言われます。
実際に現場で働いていると、その言葉が決して大げさではないことに気づきます。

朝は早く、帰りは遅い。
現場ではトラブルが起きれば予定は一瞬で崩れ、書類作成や調整業務は後ろ倒し。
気づけば毎日が全力疾走で、ふと立ち止まる余裕すらなくなっていきます。

僕自身、施工管理として4年間働く中で、
「なぜこんなにも辞めていく人が多いのか」
その理由を何度も目の当たりにしてきました。

この記事では、数字だけでは見えてこない
“施工管理の離職率が高い本当の理由” を、施工管理目線でわかりやすくまとめています。

これから施工管理を目指す人にも、
今まさに現場で踏ん張っている人にも、
少しでも参考になれば嬉しいです。


施工管理の離職率が高い理由

1. 労働時間が長く、生活リズムが崩れやすい

施工管理の離職理由としてまず挙がるのが「長時間労働」です。
朝は7時前に現場へ向かい、帰りは書類作成や翌日の段取りで遅くなることも珍しくありません。
特に若手は生活リズムが安定しないまま働き続けることになり、体力的に限界を迎えてしまうケースが多いです。

  • 朝が早い+帰りが遅い
  • 休日出勤が発生しやすい
  • 生活リズムが乱れやすい

「仕事に慣れる前に体力が尽きる」というのは、現場でよく見てきた光景です。


2. 業務量が多く、マルチタスクすぎる

施工管理は“なんでも屋”と言われるほど業務範囲が広い仕事です。
現場の進捗管理だけでなく、書類作成、職人さんとの調整、トラブル対応など、
一日中マルチタスクをこなす必要があります。

  • 現場管理
  • 書類作成
  • 調整業務
  • トラブル対応

「全部自分でやるの?」と感じて辞めていく人も少なくありません。
特に新人は優先順位の付け方がわからず、精神的に追い込まれやすいです。
私も1,2年目の頃はどれから手を付けて良いか分からず全て中途半端になり叱られたことがあります。


3. メンタル負荷が大きい

施工管理は“人”に関わる仕事が多く、メンタル負荷が大きいのも特徴です。
現場によっては怒号が飛ぶ環境もあり、クレーム対応やプレッシャーも強め。
若手ほど精神的に耐えられず、離職につながりやすい傾向があります。

  • 怒鳴られる現場もある
  • トラブル対応のストレス
  • 常に時間に追われるプレッシャー

「仕事より人間関係がきつい」という声は本当に多いです。
自分の周りでも仕事は難なくこなしていたのに人間関係でやめていった同期がいます。
この職種に限ったことでもないですが、やはり現場所長4,50代の方が多く昭和的な思考の方も
一定数おり、部下の話には聞く耳を持たず俺の言ったことは絶対だ みたいなのが自分のいる現場
でもありました。


4. 教育体制が整っていない

施工管理は属人化しやすく、教育体制が整っていない会社も多いです。
OJT頼りで、「見て覚えろ」文化が残っている現場も珍しくありません。
その結果、成長実感が得られず辞めてしまうケースが目立ちます。

  • OJT中心で体系化されていない
  • 先輩によって教え方がバラバラ
  • 相談しづらい雰囲気の現場もある

「何をどう覚えればいいのかわからないまま時間だけが過ぎる」
そんな新人を何度も見てきました。
実際に自分も自分のやることに手がいっぱいで後輩にかまうことがなかなか
出来ないということも多々ありました。


5. 人間関係の影響が大きい

施工管理は“調整の仕事”とも言われるほど、人間関係が重要です。
職人さん、元請け、下請けなど、関わる人が多く、
その分だけストレスも増えやすい仕事です。

  • 職人さんとの相性
  • 元請け・下請けの板挟み
  • 現場ごとに雰囲気が違う

人間関係がうまくいかないと、仕事そのものが苦痛になってしまいます。


6. キャリアの見通しが立てにくい

施工管理は専門性が高い一方で、「この先どうなるのか」が見えにくい仕事でもあります。
資格取得の負担も大きく、転職したほうが楽に稼げると感じる人もいます。

  • キャリアパスが不透明
  • 資格取得の負担が大きい
  • 他業界への転職がしやすい

「このまま続けていいのか?」と悩む若手は本当に多いです。
現場所長クラスになると現場で寝泊まりしていたり、休みの日でもトラブルがあれば
真っ先に所長が出向いているのも目にしています。
この先家族ができた時にも同じことをしなければならないと考えると、転職が視野に入るのも
無理はないかもしれません。

まとめ:離職率が高いのは“個人の弱さ”ではなく“構造の問題”

施工管理の離職率が高いのは、決して「根性がないから」でも「向いていないから」でもありません。
長時間労働、マルチタスク、教育不足、人間関係、キャリアの不透明さ…。
どれも個人の努力だけではどうにもならない“構造的な問題”が大きく影響しています。

ただ、その一方で、この仕事を続けている人たちも確かに存在します。
現場が好きだったり、人との調整が得意だったり、成長実感を感じられたり。
施工管理は厳しい環境である反面、やりがいや達成感も大きい仕事です。

もし今、施工管理として働いていて「しんどい」と感じているなら、
それはあなたのせいではありません。
まずは現状を正しく理解し、自分に合った働き方や環境を選ぶことが大切です。

この記事が、施工管理という仕事を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。

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