はじめに|施工管理って、実は“ほぼ雑工”です
施工管理って聞くと、図面を見て指示を出す“現場の司令塔”みたいなイメージがあるかもしれません。
でも、サブコンで4年目を迎えた今、はっきり言えることがあります。

現場監督の一日は、ほぼ雑工です!!
資材を運び、掃除をし、職人さんの段取りを手伝い、
時にはシールを打ったり、穴埋めをしたり、スラブを開口したり——一通りの電動工具は触ってきました。
「管理」という肩書きの裏には、地味で泥臭い作業が山ほどあるんです。
この記事では、そんな“雑工的施工管理”のリアルな一日を時間軸で紹介します。
一日のサイクル
7:30|事務所に到着
KYシート記入、朝礼メモの確認。今日の作業内容と注意点を整理。
7:45|現場へ移動
職人さんより早く現場入り。朝礼準備と軽い現場確認。
8:00|朝礼・KY活動
職人さんと一緒に朝礼。安全確認と作業内容の周知。
8:30〜11:30|現場巡回・職人対応・突発処理
段取り確認、資材搬入、他職からの資材移動依頼、材料探しなど。
雑工的な動きと管理業務を並行してこなす。
11:30〜12:00|作業間連絡調整会議
各社職長が集まり、午後の作業や翌日の注意事項を共有・調整。
サブコンはゼネコンの目の敵にされがちで、資材移動の遅れや清掃状況など、なぜかうちばかり指摘されることも。 なんでうちだけ清掃のことで言われるんだよ。
なんて思うこともよくあります(笑)
しかも指摘してくるのは鳶職の方が多く、現場でも一目置かれる“怖い存在”。
12:00〜13:00|昼休憩(事務所)
弁当を食べながら電話対応や午後の段取りを整理。
午前中の会議内容をもとに、午後の動き方を頭の中で組み立てる。
13:00〜13:30|職長への作業内容周知
午前の会議で決まった内容を、各協力会社の職長をあつめて全体に伝達。
現場の状況を踏まえて、口頭で細かく調整する。
13:30〜17:00|午後の現場対応
午前と同様に、現場を動かしながら対応と管理を並行。
突発的な依頼や段取り変更にも即対応しながら、工程を守る。 午後は“動きながら考える”
そして特に多いのが材料がなくなったを言われることです。探すのが面倒で言ってるのか図面とは違う施工をしてそうなってしまったのか、電話越しにいわれるのでわからないですが探すしかないのです。
17:00〜|職人が帰ったあとが“監督の本番”
午後の作業が終わり、職人さんたちが帰宅したあと——
現場監督は、ここから翌日の現場を整える時間に入ります。
- 職人さんにお願いしたけど「無理」と断られた作業を、自分たちで対応
- 翌日の作業がスムーズに始められるように、資材を事前に移動・配置
- 材料が揃っているか、不足がないかを確認
- 高層ビル現場では、フロアごとに協力会社が違うため、材料の振り分けも慎重に
- 工期に追われる中、職人さんに搬入の余裕がないため、監督が代わりに対応するのが現場の現実
他社のサブコン監督も、同じように台車を押して汗をかいている。
「現場を止めないために、誰かが動いている」
それが、施工管理という仕事の本質かもしれません。
月曜朝は“現場監督の戦場”
新規入場者教育の案内、現地打ち合わせ、搬入車対応——
月曜の朝は、現場監督にとって最も慌ただしい時間。 え、もう搬入車来てる!? 打ち合わせまだ終わってないのに…
高層ビル現場ではフロアごとに協力会社が違うため、材料の振り分けも一苦労。
職人さんに搬入の余裕がないため、監督が代わりに対応するのが現場の現実。
作業間連絡調整会議の“裏側”
午後の調整会議では、サブコンが目の敵にされることも。 なんでうちだけ清掃のことで言われるんだよ…
資材移動が遅い、清掃が甘いなど、ゼネコンの協力会社には言わず、サブコンばかり指摘される。
しかも指摘してくるのは鳶職の方が多く、現場でも一目置かれる“怖い存在”。
そして昭和かと思うくらいに怒号が飛び交うのが“作業間”なのです。

まー昭和を生きたことはないんだけどね(笑)
17:00以降|職人が帰ったあとが“監督の本番”
職人さんが帰宅したあと、監督は翌日の準備に入る。
- やり残しの作業を自分たちで対応
- 資材を事前に移動・配置
- 材料の不足確認と手配
材料、明日ちゃんと揃ってるかな…?
他社のサブコン監督も、同じように台車を押して汗をかいている。
「現場を止めないために、誰かが動いている」
それが、施工管理という仕事の本質かもしれません。
事務所に戻ってからが“頭の仕事”
現場が終わっても、事務所での事務作業が待っている。
- 図面で現場の不整合を検証・修正
- やり直しに必要な材料を拾い出して発注
- 翌日の段取りと報告資料の準備
すべて終わって、ようやく「今日も終わったな」と帰路につく。
まとめ|“動ける施工管理”が現場を支えている
現場監督(雑工的施工管理)の一日は、想像以上に動き回り、考え続ける時間の連続です。
理不尽な指摘や、他職との調整に悩むこともあるけれど、
それでも現場が止まらないように、誰かが動いている。
その“誰か”が、施工管理という仕事です。
「管理」だけじゃない。「動ける」からこそ、現場に信頼される。
それが、サブコン4年目の僕が感じている施工管理のリアルです。



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